ほんまにそれでええんでっか?

世の中のアレコレにほんまにそれでええのか関西弁で切り込むさかい。

ネイマールのマリーシアから考えるフェアプレーの重要さ

W杯もベスト8がそれぞれ出揃い、いよいよ中盤に差し掛かった。

本大会は試合85分以降での劇的ゴールが多く、これまで全試合を見てきた私としては非常に興奮できる試合内容が多かった。まずは日本代表を含め素晴らしい試合を見せてくれた各国代表にありがとうと言いたい。(だからこそ余計に日本vsポーランド戦の終盤は賭けの要素が大きかった気がする。)

さて、素晴らしい試合には当然素晴らしい選手達のプレーがある。その中でも一際異彩を放っているのがブラジル代表のネイマールだ。3カ月近くの怪我から復帰するや否や代表戦で大活躍。超絶ドリブルと左サイドからのカットイン、精度の高いパスとクロス、高いコントロールによるシュート。プレーだけで見るなら間違いなく世界最高のウインガーの1人だろう。

そしてそんなネイマールにはもう一つ得意技がある。それは優れた演技力だ。ディフェンダーのタックルが来るタイミングで大げさに吹き飛ぶ、相手を煽ってファールを誘う、ちょっと触れただけで骨が折れたかのように全力で痛がる。これらの演技は見ていて気持ちの良いものではないかもしれない。実際に批判的な見方をするメディアも少なくない。

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しかし、勝負に勝つこと結果を残すことこそが大事なんだと言う人にとっては非常に合理的な戦略だとも言える。日本vsポーランドで必死に日本代表を擁護していた人達はもちろんこれも立派な戦略だと答えるだろう。

マリーシア - Wikipedia

文化が違えばサッカーへの取り組み方や代表チームが抱えてるモノもまるで違う。コロンビアのように選手が1つの失敗で命を落とす危険性がある国だってある。いくら周りがネイマールを叩いても当人からすれば『ワイにはワイのやり方がある悔しかったらルール変更するやで』と言われても仕方がないのかもしれない。

ただ、ここで重要なのは、各々がじゃあ自分達はどんな姿勢で試合に挑みたいのかと自問自答することだと思う。また、それは同時に、見ている側もどういった選手の姿勢が見たいか考えるということである。少なくとも自分は、ある時は戦略、ある時はラフプレーと筋の通らない発言をしているコメンテーターの様にはなりたくない。