ほんまにそれでええんでっか?

世の中のアレコレにほんまにそれでええのか関西弁で切り込むさかい。

タバコの受動喫煙を叩く人達はなぜもっと線香やお香を叩かないのか

受動喫煙による被害について色々とエビデンスが揃ってきたところで早く何とかしろという声がだんだん高まっているようです。そんな中、加熱式タバコのアイコスを利用しても非喫煙者への受動喫煙被害はほぼないという臨床試験結果をフィリップモリスが今年発表しました。

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しかしながら、今回のデータだけでは受動喫煙被害が本当にないというのを証明するのは難しく、まだまだこれから数々のデータを蓄積していく必要があるようです。これは安全性を考えれば当然のことだと思うし、後から想像を超える被害があると発見されたのがタバコなわけで、同じ過ちは繰り返してはならないと感じます。

 

ところで、私には受動喫煙の危険性について訴える人達を見ていて1つ不思議に思うことがあります。それは、なぜ彼らは日本人に馴染み深い線香やお香の使用についてはあまり騒がないのかということです。なぜなら、線香は発がん性物質であるベンゼンの濃度だけで見るとタバコよりも高いからです。

線香やお香のベンゼン濃度について:

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000047002.pdf

タバコ(喫煙室)のベンゼン濃度について:

https://www.jstage.jst.go.jp/article/siej/14/1/14_43/_article/-char/ja/

 

線香やお香はわりと身近な存在です。お寺に行けば線香やお香の匂いがするし、頭に煙をかけて偉くなるとか体の悪い部分に煙をかけて治すとかいうめちゃくちゃな風習があります。葬式やお通夜に行くと線香がガンガン焚かれているし、線香の火を絶やしてはならないとかいうこれまた謎の風習があります。私は祖父が亡くなった時にこの線香の番人に抜擢され不思議に思いながらもただただ朝まで耐えました。さらに、2016年のあるデータによると日本では約4割の世帯が仏壇を保有しているみたいです。私の祖母は未だにほぼ毎朝仏壇の水を代えるついでに線香を炊いているようで、祖母の家はいつ行っても線香の匂いがします。こういう家は減ったと思いますがいまだに一定数はいると思います。

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と、こう考えると自分の意志とは関係なく線香やお香の煙に身を晒す機会は結構多いんじゃないかと思います。じゃあなんで受動喫煙問題として同じくらい騒がれないんでしょうか?触らぬ神に祟りなしということなんでしょうかね?